セットログ(setlog)とは、短い日常動画を撮りため、友達と一日の様子を共有できるVlogアプリです。気軽に思い出を残せる一方、友達限定でも安心とは言い切れません。何気ない背景や音声から情報が伝わったり、共有した映像が外へ広がったりする可能性があります。
『えぞノオト』のマンマユートです。2026年10月12日のNスタでは、セットログの楽しさと利用上のリスクが取り上げられました。2026年10月13日に確認した掲載情報と調査資料を基に、仕組み、使い方、利用率の読み方、投稿前に考えたいことを整理します。
セットログとは、短い動画で一日を残すアプリ
セットログ(setlog)は、日常の短い動画を撮りため、友達と共有したり、自分の記録として振り返ったりするVlogアプリです。Vlogは動画で記録する日記のようなもの。長い説明を加えなくても、食事や散歩などの一場面から、その日の様子を伝えられます。
2026年10月12日のNスタでは、1時間ごとに2秒の動画を撮り、友人と一つの記録を作る使い方が紹介されました。ただし、毎時間必ず投稿するという意味ではありません。撮らない日があってもよく、生活を中断してまで記録する必要はないという点も紹介されています。
共同Vlogでは、参加者が別々の場所にいても、それぞれの日常を持ち寄れます。旅行の別行動や離れて暮らす友達との近況共有にも使える仕組みです。一人で記録する使い方もあり、最初から誰かを誘わなくても、撮影や見え方を試すことができます。
映えを気にせず共有できることが魅力
夕食の内容や休憩中の飲み物など、わざわざメッセージを送るほどではない出来事も、短い動画なら伝えやすくなります。セットログの魅力は、特別な出来事を見せるだけでなく、親しい相手と何気ない時間を共有できるところにあるのでしょう。
学割アプリの調査でも、自分のペースで記録できることや、友達と共同でVlogを作れることが魅力として挙げられています。見栄えを整えた作品を作るより、普段の暮らしをそのまま残したい人に合う使い方です。動画編集に慣れていない人にも、用途を想像しやすいですね。
ただし、手軽なアプリでも、グループ内で投稿や返信を求め合えば負担になります。私が気になるのは、機能の自由さを仲間同士の付き合い方でも保てるかという点です。投稿しない日や撮影を断る人を尊重できてこそ、気楽な共有が続けやすくなります。
「学生の約74%」は全国の普及率ではない
報道で紹介された約74%という利用率は、株式会社パレンテが運営する学割アプリのアンケートに基づきます。調査期間は2026年7月14日から28日、有効回答は479人。アプリ内の回答者を対象とした調査で、日本の学生全体を無作為に調べた数字ではありません。
利用率は、「毎日」と「たまに」の回答を合わせた人数を、回答者全体で割った値です。表の合計353人を479人で割ると約73.7%になります。約74%全員が毎日投稿しているわけではない点は、数字を読む際に区別したいところです。
回答者は大学生と高校生が中心で、性別の内訳は女性414人、男性56人、その他9人でした。調査方法や回答者の構成を踏まえると、この層で利用が広がっていることを示す資料として読めます。話題性は伝わりますが、周囲の誰もが使っていると考える必要はありません。
| 学割アプリ調査の回答 | 人数 | 回答者479人に占める割合 |
|---|---|---|
| 毎日使っている | 238人 | 49.7% |
| たまに使っている | 115人 | 24.0% |
| 上記の合計 | 353人 | 73.7% |
始め方と、保存・編集で知っておきたいこと
2026年10月13日の確認では、iPhone版はApp Store、Android版はGoogle Playに掲載されています。開発元の表示はそれぞれ「new chat」「newchat」です。同名に近い別アプリもあるため、名称に加えて開発元と日常動画を共有する説明を見て選びます。
基本の流れは、アプリの入手、画面に沿った登録、記録先の準備、短い動画の撮影です。友達と使う場合はグループを作り、招待情報で参加します。人数上限やボタンの位置は更新で変わり得るため、過去の解説の数字や画面より、利用する版の表示を基準にしましょう。
撮影できても、送信が完了しているとは限りません。共有先とアップロードの状態を見ておくことも大切です。また、記録を端末へ保存することと、音楽や効果を加えて編集することは別。公開解説では、BGMなどを付ける際に別の編集アプリを使う方法が紹介されています。
無料で入手できても、動画の通信量や端末の空き容量は必要です。年齢については運営元のプライバシーポリシーで13歳未満を対象としないことが示されています。対応OSや料金表示、年齢条件は、使い始める時点のストアとサービスの案内に合わせて判断します。
友達限定でも、外へ広がる可能性は残る
友達とのグループは共有相手を絞れますが、共有先を限定することと、映像の流出を防ぐことは別です。相手が悪意を持っていなくても、面白い動画としてほかの人に見せたり、別のSNSへ載せたりする可能性はあります。
たとえば、画面を別のスマホで撮影すれば、見ている映像を外へ持ち出せます。これはセットログに特定の保存機能があるかどうかとは別の話です。元の投稿を削除しても、相手の手元に残ったコピーまで消せるとは限らず、渡った情報を回収しきれない場合があります。
運営元は、写真や動画などをエンドツーエンド暗号化で保存し、内容を運営側が閲覧できないと説明しています。これは運営元による説明であり、実装をこちらで検証したものではありません。暗号化は情報を守る仕組みですが、見せた相手の再共有まで防ぐ保証ではありません。
共同Vlogへの参加に同意したことと、完成動画を公開SNSへ出すことへの同意も異なります。仲間内ならよくても、不特定多数には見られたくない人もいるでしょう。外へ公開するときは、映っている人に公開先や内容を確かめる配慮が必要です。
マンマユート気軽に共有できるからこそ、撮る前の判断が大切になりますね
2秒でも、背景と音声から情報は伝わる
動画で注意したいのは、主役として撮ったもの以外です。後ろの書類、パソコン画面、周囲の会話にも情報が含まれます。一瞬の映り込みでも、見る側が止めたり見直したりすれば文字を読める場合があります。短い動画だから情報も少ない、とは限りません。
住所や氏名が直接映っていなくても、窓から見える建物、制服、看板など、複数の手がかりで場所や人物が推測される場合があります。位置情報の設定だけを見ても、映像そのものに残る手がかりは消えません。以下は被害事例ではなく、撮影前に考えるための具体例です。
撮り始めの画面が問題なくても、カメラを動かした瞬間に書類や人が入ることがあります。音を消しても背景の文字は隠れないため、映像と音声は別々に見る必要があります。気になる情報があれば、その動画を送らず、向きや撮る場所を変えるほうが確実です。
| 撮影場面 | 映像・音声で見たいところ |
|---|---|
| 自宅の食卓 | 郵便物の宛名、窓の外、家族の会話 |
| 職場の机 | 顧客名、予定表、パソコン画面、通知 |
| 学校や習い事 | 名札、掲示物、制服、ほかの子どもの顔 |
| 外出先 | 同行者の顔、車のナンバー、居場所を示す看板 |
職場や学校では、誰の情報を撮るのかが問題になる
日常を残すつもりでも、仕事で知った情報や周囲の人の姿は、自分だけの思い出ではありません。本人が映っていなくても、氏名や予定、利用している施設が分かれば困ることがあります。休憩中の撮影であっても、背景に業務情報が残っていれば注意が必要です。
たとえば、診療や施術の場では、患者さんの顔を避けても、予約表、カルテ、受付で呼ばれた名前が記録される可能性があります。学校なら掲示物や名札も手がかりになります。ここで挙げているのは、特定の施設で起きた被害ではなく、撮影前に想像したい場面です。
撮影する本人の判断だけで、所属先のルールや映る人の希望を置き換えることはできません。友達への限定共有でも、この点は変わりません。撮影を許可された場所と範囲が分からなければ、その場所では撮らないという選択が、他人の情報を守ることにつながります。
「何を映さないか」を決めて楽しもう
始めるなら、自分用の記録や少人数で、撮影、投稿、保存の流れを試すところからで十分です。撮る前に周囲を見る、共有先を確かめる、人が映るなら撮影と共有の両方について了承を得る。この順番にすると、送る前に気付けることが増えます。
投稿後に問題に気付いた場合は、削除や公開範囲の変更などで見られる状態を止め、共有相手へ再共有を控えてもらう連絡をします。ただし、コピーまで回収できるとは限りません。仕事の情報が含まれていたら、削除して終わりにせず、所属先の担当者へ早めに伝えることも必要です。
- 外への転載は、映っている人に確かめてから
- 新しいメンバーが加わる際は、共有範囲を話し合う
- 仕事や他人の個人情報が入る場所では撮らない
- 投稿しない日や、撮影を断る人の希望を尊重する
セットログは、何気ない時間を友達と共有できるアプリです。その手軽さを楽しむためにも、「何を残すか」と一緒に「何を映さないか」を決めておきたいですね。最初は他人の顔や私的な情報が入らない景色や物から、無理のない記録を始めてみるのがよさそうです。





