Coincheckから「お客様交付書面改定のお知らせ」というメールが届くと、確認してよいものか迷いますよね。2026年11月2日付の同名のお知らせは公式サイトにも掲載されています。ただし、お知らせが実在することだけで、届いたメールまで本物と断定することはできません。
「えぞノオト」のマンマユートです。今回は、書面改定の案内が何を伝えているのか、どこまで確認できたのかを整理しました。2026年11月4日時点の情報をもとに、メール内のリンクを使わずに内容を確かめる方法と、すでに操作した場合の対応もお伝えします。
同じお知らせは公式サイトにもある
調べたところ、Coincheck公式サイトには2026年11月2日付で「お客様交付書面改定のお知らせ」という掲載があります。検索結果に表示された変更項目にも、FLR・DAI、CHZ、MONAに関する記載があり、今回のメールに書かれた案内と共通しています。
ただし、調査時は公式のお知らせページの本文を取得できず、リンク先の改定資料を含めた全文照合まではできませんでした。公式FAQではFLR・DAIの取り扱い廃止を確認できていますが、すべての改定内容を読み終えたという意味ではありません。
ここで押さえたいのは、公式のお知らせの実在と、受信メールの真正性は別の確認事項ということです。実際のお知らせを写した偽メールも考えられるため、件名や本文が一致しているだけでは、メール内のボタンの安全性までは分かりません。
今回のメールは何を知らせている?
メールの中心は、Coincheckが利用者に交付する説明書類を一部改定したという案内です。「Coincheck 暗号資産取引説明書」の新旧対照表と、取扱暗号資産の概要説明書が挙げられています。文面上は、変更内容を読んで確認してほしいという趣旨です。
| メールにある項目 | 読み取れる案内の趣旨 |
|---|---|
| 暗号資産取引説明書の新旧対照表 | 改定前後の説明内容を比較する資料 |
| FLR・DAIの廃止 | Coincheckでの取り扱い廃止に関する記載の更新 |
| CHZの発行主体の名称変更 | 発行主体の名称に関する説明の更新 |
| MONAのブロック生成停止 | ブロック生成停止に伴う説明内容の修正 |
表はメールに示された項目の整理です。CHZの名称変更だけから取引条件まで変わったと判断したり、MONAの記載修正から売買や送金の可否を推測したりすることはできません。保有銘柄に関係する場合は、公式の改定資料とサービスの稼働状況をそれぞれ読む必要があります。
また、メール中の「廃止」は、FLRやDAIという暗号資産そのものが世界中からなくなるという意味には読めません。公式FAQが説明しているのは、Coincheckにおける両銘柄の取り扱い廃止です。サービス内の取り扱いと、暗号資産自体の存在は区別して受け止めたいところです。
送信元アドレスが公式と同じなら安心?
今回の送信元として表示されている「support@coincheck.com」は、Coincheck公式FAQが案内するメールアドレスの一つです。少なくとも、表示されているアドレスが公式の案内と異なる、というケースではありません。
それでも、表示名や差出人欄だけで本物と決めるのは早いです。今回の受信情報には「このメールの認証情報」という表示がありますが、具体的な認証結果や詳細なヘッダーは示されていません。私が確認できる範囲では、送信経路まで検証できる材料はありません。
Coincheck自身も、公式が利用するアドレスからのメールであっても、心当たりがない場合はメール内リンクからログインすることを推奨していません。送信元を一つの材料として見ながら、最終的な確認は普段の公式サイトやアプリから行うのが分かりやすい方法です。
マンマユート私なら、メールはいったん閉じて、いつものアプリから確かめます
メールのリンクを使わずに確認する手順
Coincheckを利用している方は、普段使っている公式アプリを自分で開くか、以前から登録している公式サイトのブックマークを使います。メールにある「詳細はこちら」「配信停止」などのリンクを経由する必要はありません。
- 公式アプリや登録済みのブックマークからCoincheckを開く
- 公式のお知らせから、2026年11月2日付の交付書面改定を探す
- 公式側から説明書と新旧対照表を開き、関係する変更を読む
- 保有銘柄や残高に疑問があれば、公式ヘルプから問い合わせる
公式のお知らせに行き着けたら、件名だけでなく改定日と対象書面を見ます。似た名前の古い改定案内を読んでしまわないためです。資料に複数の日付がある場合も、メールの受信日と書面の改定日は同じとは限らないので、それぞれの意味を確かめましょう。
今回の文面には、確認のための送金や手数料の支払い、認証コードの返信を求める記載は見当たりません。書面を読む途中で別の画面からそうした操作を求められても、このメールだけを根拠に進めないでください。受け取った案内に書かれている依頼の範囲を見失わないことが大切です。
FLR・DAIを持っている方は残高も見る
公式FAQは、FLR・DAIの取り扱いを廃止したことを記載し、2026年11月2日付で更新されています。そのため、両銘柄を保有していた方にとっては、単に説明書が書き換わったという話だけでなく、自分の残高や取り扱い状況にも関係する可能性があります。
確認するのは、公式アカウント上の残高、関連する取引履歴、取り扱い廃止の個別案内です。残高の処理方法や反映時期を、交付書面改定メールの短い説明だけから判断することはできません。画面表示と個別案内の関係が分からない場合は、サポートへ質問するのが確実です。
なお、この記事の確認日は2026年11月4日です。過去の案内に送金期限が書かれていても、その期限がまだ有効であるかのように行動しないよう注意が必要です。「今すぐ別の口座へ移すべき」と焦って送金するよりも、公式の更新情報を読んでから対応を判断しましょう。
すでにリンクを開いた場合は操作内容で対応する
リンクを開いたと聞くと不安になりますが、それだけで必ず感染や不正利用が起きたとは断定できません。反対に、何をしたか分からないまま「問題なし」ともいえません。ページを見ただけか、情報を入力したか、何かをインストールしたかで必要な対応が変わります。
| 行った操作 | 対応の目安 |
|---|---|
| メールを読んだだけ | メール内で操作を続けず、公式側から案内を確認する |
| リンク先を開いただけ | 画面を閉じ、入力・ダウンロード・権限許可の有無を振り返る |
| パスワードや認証コードを入力した | 公式の別経路からパスワード変更や不正利用の確認を行い、サポートへ相談する |
| 通知を許可した | 利用中のブラウザの設定から、該当サイトへの通知許可を見直す |
| アプリを導入したりファイルを実行した | 端末の安全確認を行い、必要に応じて端末のサポートや管理者へ相談する |
不審な画面にほかのサービスと共通のパスワードを入力した場合は、使い回している側の変更も検討します。変更作業も、受信メールや開いたページの案内から進めず、それぞれの公式アプリなどを使います。身に覚えのない取引がある場合は、気づいた内容を添えてCoincheckに連絡してください。
迷ったら公式窓口でメールを確かめよう
Coincheck公式FAQには、受信メールが同社からのものか判断できない場合の問い合わせ方法もあります。公式ヘルプから問い合わせフォームへ進み、該当する不正ログイン関連の項目を選んで、メールの詳細を伝える案内です。項目名は変更される可能性があるため、その時点の表示に従います。
問い合わせに備え、件名、受信日時、送信元表示、どの操作をしたかを残しておくと説明しやすくなります。メールの原文や受信情報は保持し、提出方法は窓口の指示に合わせましょう。ブログやSNSで事例を紹介する場合は、宛先などの個人情報を公開しない配慮も必要です。
今回の案内は公式のお知らせと共通する内容があり、文面だけから詐欺メールと決めつける材料はありません。ただし、本物と保証できる状態でもありません。まずは普段のCoincheckアプリを開き、公式のお知らせと自分の口座状況を確かめるところから始めてみてください。





